虚血性心疾患について vol.1

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虚血性心疾患

虚血性心疾患には大きく分けて狭心症と心筋梗塞があります。今回は心臓の解剖、狭心症と少しだけ急性心筋梗塞についてお話します。

心臓には心臓自身を栄養する血管(冠動脈と言います)があり、右冠動脈、左冠動脈(前下行枝と左回旋枝)の計3本です。人間は加齢と共に徐々に全身の血管に動脈硬化が始まります。高脂血症(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症)や糖尿病、高血圧症、肥満があれば大動脈ばかりでなく冠動脈にも動脈硬化が進行しやすくなります。

冠動脈の内腔は薄い内膜で覆われていますが、内膜直下に脂質成分が沈着し段々と盛り上がってきてアテローム(粥腫)を形成し、冠動脈の内腔が細く狭小化します。内腔が75%以上細くなった場合に、冠動脈の血流が低下し心筋の酸素不足になり労作時に胸痛発作を起こすことがあります。これを労作性狭心症と呼びます。

90~99%と高度狭窄で頻繁に胸痛発作が起こる場合は血管内腔が完全閉塞する危険性があり早急なる治療が必要です。血管が急に完全に閉塞した場合を急性心筋梗塞と言います。高度狭窄した内腔に血栓が詰まったり開通したりして胸痛発作が頻繁に生じる不安定狭心症から内膜が破れて血栓により完全に内腔が閉塞し心筋が壊死に及ぶ心筋梗塞までは一連の同じ病態生理で生じることから急性冠症候群と近年言われています。また、50%以下の狭窄でも血管が痙攣するために胸痛発作が生じることがあり、特に深夜~明け方にかけて胸痛発作が生じる場合を冠攣縮性狭心症(安静時狭心症)と呼びます。喫煙により血管が痙攣し狭心症発作を起こすことがあります。

胸痛発作が頻回にあり内腔狭窄が著明な場合は血管を風船や金属メッシュ(ステント)を留置して拡張する治療が必要となります。

糖尿病の方は冠動脈の狭窄病変が多枝(冠動脈の2本~3本に狭窄)にわたったり同一血管で多くの場所に狭窄があったりしますが、胸痛を感じない方もいらっしゃいます。糖尿病の方は心電図異常があったり、少しでも胸部症状(胸部圧迫感、絞扼感)があれば早めに医療機関を受診して頂き、診断、治療を開始する必要があります。

いずれにしても、胸部圧迫感などの胸部症状があれば狭心症が疑われますので早めの受診をお勧めいたします。

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