虚血性心疾患について vol.2

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虚血性心疾患

虚血性心疾患には大きく分けて狭心症と心筋梗塞があると前回お話いたしました。狭心症はせいぜい長くとも数分から15分以下の胸痛発作、急性心筋梗塞は冠動脈内腔が完全に閉塞し心筋壊死をきたすほどになりますので15分~30分以上のきわめて激烈な胸痛を生じ、ひどい場合は生汗、血圧が低下しショック状態になることもあります。

心筋梗塞の原因は前回述べた通り冠動脈の内膜直下の動脈硬化(粥腫)が破れて血栓性閉塞を来たし心筋が壊死に陥ることです。合併症として心筋破裂による心タンポナーデ(心筋梗塞部の心筋が薄く脆いため破れて心臓内の血液が心臓を覆っている膜の間にたまり血圧低下、ショック状態になること)、心室中隔穿孔、不整脈(心室性頻拍症、心室細動)などを生じることです。右冠動脈(心臓の右側から後下面を栄養)、左冠動脈前下行枝(心臓の前面を栄養)、左回旋枝(心臓の左側面から後面を栄養)のいずれの血管も閉塞する可能性があります。

右冠動脈が閉塞した場合は徐脈、右室梗塞による血圧低下などが生じることがあり、高度徐脈の時は一次ぺーシング(右室壁にぺーシングカテーテルを挿入し脈拍を多くする)を施行し脈拍を60-70/分位にし輸液を多めにして血圧を正常に維持する必要があります。致死的不整脈(心室性頻拍症、心室細動)の場合は直ちに電気的除細動を行う必要があります。

左冠動脈の大元が左主幹部ですが、これから左前下行枝と左回旋枝に分かれます。左主幹部または左前下行枝の左主幹部近傍部が高度狭窄すると極めて危険です。左主幹部が完全閉塞するとただちにショック状態となり即死する危険性もあります。左前下行枝の近位部~中ほどまでが閉塞すると心臓の前2/3が壊死に陥り血圧低下、急性心不全、不整脈などをきたすことがあります。

生汗が出て激烈な胸痛発作があればとにかく早急に受診するか至急救急車を呼んでください。カテーテル設備がある施設で緊急カテーテル検査を行い、心筋梗塞の原因となった狭窄~閉塞部位を広げる治療(風船治療、ステント留置術)を早急に行って頂く必要があります。

著明な胸痛が持続する場合は大至急受診してください。

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