乳がん手術に踏み切るために。知っておきたい乳房再建の方法

女性にとってはとても気になる「乳房再建」の話

乳房再建は主治医とよく相談しましょう

「乳がん」の診断を受け、その進行具合によっては手術による治療が必要とされることがあります。そんな時に女性にとって気になるのは「乳房がなくなってしまう」という不安。そんな患者さんには「乳房再建」という道は精神的・肉体的な不便や不自由を解消する大きな手助けとなると言えます。乳房再建について詳しく知っておくことで、乳がんの治療にあたっての心構えは大きく変わってきます。知識としてしっかりと身につけておきましょう!

乳房再建にデメリットはないの?

乳房の再建を行うことで、再発の可能性が高まったり、再発診断の妨げになるんじゃないの?という不安を抱かれる方もいるかと思いますが、そのようなことはありません。もちろん、後述する再建の時期や方法なども様々あるので、専門医(形成外科医さんが中心になってくるでしょう)と一緒に慎重に検討することが大事ですが、むやみな不安を持つ必要はないので安心してくださいね。

まだまだ認知度の低い乳房再建

このデータは2013年に行われた、乳房再建いかんするアンケート調査の結果のひとつですが、乳房再建についての情報源が「乳がん告知後・手術前」にもたらされることが多いことが分かるかと思います。いざ乳がんに罹患した時に、医師から聞くお話というものは平静を保つのは難しいですよね。事前に予備知識として持っておくことが大事です。

乳房再建法は時期によって二つに分類が可能

乳房再建をするか否かは、乳がん診断で手術の必要性ありと判断されたのち、再建の適応がある状態なのか、そして再建の希望があるかによって決定されます。
そんな乳房再建は、時期によってⅠ期再建Ⅱ期再建に分類することができます。

Ⅰ期再建

Ⅰ期再建とは乳がんの手術の際に同時にエクスパンダー(もしくはエキスパンダーとも言います)という組織拡張器を挿入しておき、術後にインプラント、もしくは自家組織を用いて乳房を再建する方法です。患者さんの立場からすると、1度の手術で乳がんの切除と乳房の再建が行えるという点で、可能であれば基本的にこちらの方法が望ましいことでしょう。

Ⅱ期再建

Ⅱ期再建は、乳がんの再発の不安があったり、進行具合の程度によってⅠ期再建への適応がないと判断された場合に選ばれる方法です。Ⅰ期再建に比べると手術の回数・治療に要する時間は増えますが、エクスパンダーの合併症が少ないという利点もあります。

乳房はどうやって再建してるの?自家組織 or 人口乳房の2通りを知っておきましょう

先程は再建の「時期」によって2通りに乳房再建を分類しましたが、具体的にどうやって切除された乳房に変わる新しい乳房を形成するのか?という観点から2通りの代表的な再建方法があることも知っておきましょう。

自家組織による再建(筋皮弁法)

この方法は、患者さんの体の一部の組織を胸に移植する乳房再建法です。具体的には、お腹の組織を移植する服直筋皮弁法(ふくちょくきんひべんほう)と、背中の組織を移植する広背筋皮弁法(こうはいきんひべんほう)の二つが挙げられます。どちらの方法に関しても、それぞれの部位の皮膚・脂肪・筋肉に血管をつけたままで胸に移植して乳房を作ることになります。

エクスパンダーを用いた人工乳房による再建

こちらの方法では、軽く前述した「エクスパンダー」という、皮膚を伸ばす減菌された水を入れる袋を胸の筋肉の下に入れ込んで、徐々に皮膚の皮下組織を乳房の形に膨らませ人口乳房に入れ替えられます。
人工乳房…ということで、もしも乳がんの再発が起こった時に発見しにくくなるのでは?という心配をされる方も多いかもしれませんが、再発する場合にがんが発見されるのは大胸筋上。エクスパンダーや人工乳房は大胸筋の下に入れるため、再発の診断に影響されることはありませんので、その点はご安心ください!

また、乳頭や乳輪の再建は上記の乳房再建が行われ位置や形が安定するのを待ってから行われます。

放射線照射の有無には要注意!

ここで注意したいのが、放射線照射について。乳がんの診断にあたって、リンパ節への転移が4個以上である場合などは、胸壁への放射線照射が行われることがあります。その場合、皮膚が弱くなったり、伸びにくくなったりするために、乳房再建にあたって傷の治りや見た目に悪影響を及ぼすことがあります。そういった点もよく医師と相談して、再建に臨むように意識しましょう。

増加してきた乳房再建の事例

上記のデータは、広島市立広島市民病院での乳房再建のあり・なしの件数を示したデータです。乳房再建についての技術の発達に伴い、徐々に乳房再建の事例も増えてきていることがわかりますね。

乳房再建後のケア

医師にケアについて相談しましょう

無事に乳房再建の手術が行われても、その後のケアをしっかりとする必要があります。定期的に検診を受けるのはもちろんのこと、ローションやクリームを用いて乳房の乾燥を防ぐといったケアをするようにしましょう。

リハビリテーションも必要

乳がんの手術後には腕や肩の関節を動かすリハビリが必要ですが、乳房再建をした場合は、まず初めは安静にすることを優先します。激しい動作で内出血が起こったり、滲出(しんしゅつ)液が溜まったりすると感染症の危険が高まるためです。主治医などの指導に従って、適切なタイミングと方法でリハビリを開始しましょう。
また再建から数年経った頃に、再建した側の乳房と、再建していない側の乳房との対称性が崩れる場合があるため、筋力トレーニングを日常的に行うことも効果的です。

 

いかがだったでしょうか?いくら乳がんの治療のため……とはいっても自身の体の一部である乳房がなくなるのは悲しい事。しかし、現代医学では可能な限り乳房再建が行えるよう技術も進んでおり、保険適用も認められています。ぜひ、乳がん手術に踏み切る際にむやみに落ち込む事のないように、乳房再建の方法や流れについて覚えておきましょう。

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