肺がんの「再発」とは一体どういうものなのか?その特徴と種類の違いを理解しよう

 手術の完了後に考えるべき肺がんの「再発」

肺がんの手術後の再発について

肺がんへの罹患が判明し、適切な手術を行った後には完全治癒を目指して治療が継続されます。とはいえ、そこには常に「再発」の危険性もひそみます。手術が無事に終わったからといって安心することなく、療養を重ねて再発を可能な限り避けるためのアフターフォローについて今回はご紹介します。

肺がんはがんの中でも再発しやすい

肺がんは実は、がんの中でも特に再発しやすいという特徴を持っており、そのれゆえ手術後や放射線治療後の再発を少しでも減らすことが肺がん治療の大きな課題の一つにもなっています。肺がんが「難治がん」と呼ばれているゆえにには、その再発率の高さも関係しているのです。再発の宣告は「手術が成功した」とホッとしている患者さんにはもちろん、そのご家族にとってもショックな出来事です。

しかし、嘆いていても状況は好転しません。再発とは何か、どのような特徴があるのか、どんな治療の方法があるのかを知っておくことは非常に大切です。

再発とは何か?

再発とは、通常一度手術や放射線治療によって病巣が取り除かれたにもかかわらず、時間をおいて肺がんの病巣が再び現れることを言います。つまり、肺がんが治りきっておらずまた目に見える形で出てきてしまうことです。

そのため、再発したがんははじめに治療したがんと組織型は基本的に同一のものになります。再発する場所ははじめのがんと同じ場合もありますが、離れた場所にある臓器にできる場合もあります。むしろ、離れた場所にある臓器にできる場合の方が多くなります。

一方、再発と混同しやすいのが「二次がん」と呼ばれるものです。二次がんは治療された肺がんが完全に治っている患者さんに、全く別の肺がんができることを言います。例えば、扁平上皮がんの手術の後、4年後に腺がんができた場合は、がんの組織型が異なるため、これらのがんは別物と考えます。そのため、新しくできたがんは再発ではないことから二次がんと呼ばれることになります。ただし、医学的には再発と二次がんは厳密に区別されるのですが、実際の臨床では再発と二次がんの区別がつきにくい、ということも知っておきましょう。

再発と二次がんで対応は異なる

再発と二次がんは区別がつきにくい一方で、それぞれ対応も違います。ですので、再発と二次がんを混同しないように診断を受けるのが、フォローアップの期間中にがんが見つかった際の原則となります。

再発を防ぐ手立て

肺がん 注意

では、肺がんの再発は防げるものなのでしょうか。残念ながら、100%必ず防げるという効果的な方法はありません。あえて言えば、手術後の化学療法が再発を防ぐ手立てとして挙げられるでしょう。しかし、これも今のところは5年生存率を数%あげる程度の効果しか期待できません。現在の医療では再発を防ぐ手立てはない、というのが事実です。

「がんが治る」という触れ込みの健康食品も数多く市販されていますが、これらの効果は、日本はもとより海外においても医学的には全く立証されていません。中にはそういった商品を盲信するあまり飲みすぎ、肝臓を壊す患者さんも珍しくありません。

本当に大切なのは、肺がんを抱えていても病気にかかる前の日常生活を取り戻すことです。肺がんに対する正しい知識を持ち、不快なストレスはできるだけ早く解消し定期的にフォローアップに通うことが最も重要なことです。

再発は通常5年以内

フォローアップの期間が5年と設定されていることからもわかるように、肺がんの再発が起こるとすればほとんど術後5年以内です。また一部の腺がんのように5年を過ぎてから再発することもありますが、ほとんどは5年以内、それも2年以内に見つかることが多いのです。

再発の自覚症状は、初めて肺がんにかかった時と同様に特有の症状はありません。再発というと、咳が出たり、血痰が出たりという呼吸器と関連の深い症状を思い浮かべるかもしれませんが、肺と無関係の臓器に病巣ができることもあります。そのため、肺から遠い臓器での症状が、実は肺がんの再発であることも少なくないのです。

再発には局所と遠隔がある

肺がんの再発には2つの種類があります。1つは「局所再発」。これは最初にできたがんである原発巣とその周辺での再発のことを言います。もう1つは「遠隔再発」です。これは、原発巣とは遠く離れた臓器にがんができた場合をいいます。局所と遠隔の再発を肺がんに当てはめると、原発巣近くの縦隔リンパ節に肺がんがみつかった場合は局所再発、脳に転移していた場合は遠隔再発と診断されます。

実は、肺がんの再発で圧倒的に多いのは遠隔再発です。再発全体の約8割が遠隔再発であるとも言われているくらいです。なぜ手術によって原発巣を完璧に切除したにもかかわらず遠隔再発が起こるかといえば、手術の段階ですでに遠隔臓器の再発病巣が存在していた可能性が考えられます。「遠隔転移がないから、手術をしたのではないのか?」と考える方もいるかもしれませんが、正確に言えば手術前の検査の段階では遠隔転移が小さすぎて見つからず、遠隔転移していた病巣がみつかった、ということなのです。

 

先述したように、肺がんは特に再発率の高いがんです。再発が起こる可能性をしっかりと考えた上で、手術に臨むということも重要なことです。再発についてちゃんと理解を深めておきましょう。

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