再発に備えて、フォローアップの検査をしっかりと受診しよう!

肺がん手術後のフォローアップについて

肺がんの手術が終わった後の療養・治療期間、すなわちフォローアップの期間は定期的に来院・医師の診察を受けることが必要となります。少し気の長い話とはなりますが、しっかりと肺がんを治すためには不可欠な期間です。フォローアップの詳細について、しっかりと知識として蓄えておきましょう。

フォローアップでの検査

手術後、患者さんはフォローアップの診察で、まずはきになる症状や体調などを質問される問診を受けます。それから、鎖骨上窩のリンパ節が腫れていないかどうかの触診、胸部X線写真撮影、腫瘍マーカー測定のための採血を行います。

これらが3ヶ月毎のフォローアップで基本の検査になりますが、手術時の肺がんの進行度と組織型によっては他の検査が加わることもあります。例えば、ヘビースモーカーで肺門部に扁平上皮がんができていた場合、喀痰細胞診の回数が他の患者さんより多くなることがあります。また、少なくとも1年に1回は気管支鏡で気管支内腔のチェックが必要になります。さらに、国立がんセンターの場合は胸部X線写真と腫瘍マーカーの基本の検査に1年に1回、胸部CT検査を加えています。

これらの検査を見るとわかるように、フォローアップでは、検査対象の中心は肺部分で、原発巣周辺の再発を見つけることが主眼となっています。肺がんでは遠隔臓器の再発が多いので、フォローアップでは全身を調べるべきではないか、と思うかもしれません。

しかし、肺がんで転移の可能性がある臓器は、極端なことをいえば脳からつま先まで全身に及びます。3か月に一回、CTやMRIなどを駆使して、全身をくまなくチェックしようとするのは、患者さんへの負担が大きすぎます。また、健康保険の対象にならないため、金銭面でも患者さんの負担はかなりのものになってしまいます。そのため、遠隔転移病巣については何か症状は出てきた時に調べることが原則になります。つまり、頭痛や下痢が続くなど何らかの症状があるときに、CT検査や超音波検査を用いて、脳や腸など、肺以外の臓器を調べることになるのです。その意味ではやや後手後手の対応になってしまう、とも言えますが、症状が表面化してからの対応でも手遅れということはありません。あまり転移に関して疑心暗鬼になりすぎる必要はないといってよいでしょう。

再発した肺がんの治療法は様々

再発が見つかった場合、がんを抑える治療に入ることになりますが、その方法は様々です。しかし肺がんの場合、再発は遠隔臓器で起こることが少なくありません。このことは、がんが全身化していることを示しています。そのため、再発がんでは原則として全身治療である化学療法が行われることになります。

また、それに加え伊良皆どの症状を緩和するために局所治療である放射線治療を行うことになります。肺がんの再発による遠隔転移病巣で、比較的多く見られる「脳」を例に見ていきましょう。

仮に「脳転移」が起こった場合

脳転移があるということは、がんが全身化していることになります。そのため、治療は化学療法が中心となります。しかし、脳の場合は放射線による治療成績が良いことから放射線治療も併用されます。また放射線治療についても、単発性か多発性かによって具体的な方法が異なってきます。

多発性の転移の場合は、通常は「全脳照射」といって、脳全体に放射線をかける治療を行います。一方単発性の場合は、大きな病巣であれば、手術を行う場合がありますし、3cm以下の小さい病巣であれば「定位放射線照射」という放射線治療を行うこともあります。

定位放射線照射とは?

定位放射線照射とは、病巣に対して多方向から放射線を集中して照射する方法です。通常の放射線治療と比べ、周囲の正常な組織への線量を極力減らせるのがメリットです。

このように脳への再発だけを取り上げても、病巣の種類や大きさによって治療法は異なってきます。脳以外の再発でいえば、骨に転移した場合は放射線を使います。

最初にできたがんの治療と同様に、再発の場合も、数ある治療法の中から主治医が最も良いと考える方法が採用されます。治療前にその方法を選択した理由や具体的な手順、目的について主治医から説明があるはずですから、よく話を聞くようにしましょう。

術後再発のフォローアップで大事なこと

術後再発の可能性、そしてそのフォローアップの詳細についてここまで述べてきましたが、その不安にあまりに捕らわれすぎるのは良くありません。もちろん自主的に検査を行うことが悪いわけではないのですが、あまりに再発を気にしすぎるのはそれ自体が精神的ダメージになりえます。

再発後の治療はそれらの症状をうまくコントロールすることが主眼になりますから、むしろ症状が出てから検査をしてもそれほど不利になることはありません。こういった点に関しては患者さんのみならず、ご家族にもよく理解しておいてもらいたいところです。

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