胃がんの現状、知ってる?その発生原因と日本での特徴

世界的には非常に死亡率も高い「胃がん」というがん

胃がんという病について、皆さんははっきりとご存知でしょうか?もちろんがんの一つであることはわかるとは思いますが、一体どんなん原因で罹患するがんで、実際にどれくらいの方が苦しんでいるかについてまでは知らないあ方も多いかと思います。胃がんは国ごとにもその生存率が異なり、また種類も様々あります。罹患する可能性もある病「胃がん」についてしっかりと知っておきましょう。

胃がんの現状とは?

世界の胃がんについてみると、2012年のデータでは95万人が新たに胃がんに罹患し、そのうち72万人が亡くなっています。すなわち、発生した胃がん患者の約76%もの方が亡くなったことになります。注目すべきは、胃がんの発生数には地域差が存在しており、日本・中国・韓国の東アジア3国ではほぼ60%をしめているのです。胃がんはいわば東アジアの地方病のような意味合いを持っています。東アジアのほか、中南米や東欧諸国でも比較的多く見られます。このうちピロリ菌の陽性者の比率は90%とされていますが、東アジアに多く見られる噴門型胃がんでは陽性率が90%と上昇します。

日本での胃がんの現状

わが国では近年、年に約12万人が胃がんに罹患し、約5万人が亡くなっています。日本の胃がん患者のピロリ菌陽性率は98%と極めて高く、ほぼすべての胃がんがピロリ菌由来と考えられます。亡くなる人の割合は42%であり、世界の状況から見ると34%も低くなっています。つまり、わが国は世界では類を見ないくらい胃がんで命を落とさない国になっているのです。

実際、胃がんの5年生存率はわが国のみが60%であり、他の国は10~20%しかありません。このような現象が起こる原因としては、全胃がんのうち、早期胃がんの占める割合がわが国では60%を超えているのです。胃がんの予後を決定しているのは、その病期(ステージ)です。早期胃がんはステージⅠに属しますが、その5年生存率は約90%と極めて高いのです。ステージⅠとは胃がんの浸潤が粘膜ないまたは粘膜下層に留まっている状況で、ステージⅡは胃がんの浸潤が筋層から漿膜層しょうまくそうまで達した状況、Ⅲは浸潤が漿膜層しょうまくそうを超えて胃の表面に顔を出している状況を指します。ステージⅣになると肝、肺、腹膜に転移をきたしている状況になります。ステージが進むほど予後が悪くなることが理解出来るとは思いますが、実際に5年生存率はステージⅡで約60%、ステージⅢで約40%と下降し、ステージⅣでは7%と極めて悪いのです。胃がん全体の5年生存率は約60%となっています。

長くがんの死亡原因でトップだった胃がん

胃がん 死亡者数

Image via 胃がん | 知っておきたいがんの知識

日本でのがんの死亡原因のトップは戦前からずっと胃がんであり、1996年に肺がんい追い越されるまでその地位を保持していました。そのため、我が国の消化器がんの研究は長い間ほぼ胃がんに特化されてきたという事情があります。

胃がんの診療に関して臨床及び基礎研究者が一体となって研鑽を重ね、1963年い世界で初めて早期胃がんの概念を提唱しました。つまり、胃がんによる浸潤が粘膜及び粘膜下層に限局されている病変を早期胃がんと定義したのです。先に述べたように、早期胃がんの予後は進行がんとは比較にならないくらい良く、5年生存率は約90%なのです。それゆえ、我が国の胃がん研究は早期胃がんをいかに診断するかに集中されていきました。その努力のおかげで近年、我が国では、早期胃がんの占める割合が全胃がん中60%を超えるようになってきているのです。

日本と欧米の胃がんの捉え方の相違

これは我が国の早期胃がん診断能力の高さを示しており、他の国では決して見られないことです。胃がんの死亡率の改善は、いかに多くの早期胃がんを拾い上げられるかにかかっています。そのせいかによって、我が国の胃がんの5年生存率が他の国々に比して驚異的に高くなってきていると考えられます。我が国以外の国では、早期胃がんの発見に努力をするという態度があまり見られません。なぜかというと、日本以外では早期胃がんの中の粘膜内がんをがんと認めず、異形成と診断しているからです。そのため欧米からは日本では胃がんの前がん病変を早期胃がんとして診断・治療しているので他の国より予後が良いのではないか、との疑問が投げかけられてきました。

我が国の病変が異粘膜細胞の核や腺菅構造の異型があると胃がんと診断するのに対し、欧米の病理医は異型腺菅が粘膜筋板を超えた浸潤所見がないと胃がんとは診断しないで異形成と診断しているのです。この胃がん診断における我が国と欧米の乖離は今に至るまで改善されていません。

日本の胃がん治療における技量の高さ

胃がん 治療

日本では早期胃がんのうち、粘膜内胃がんに対する内視鏡手術が普通に行われており、胃がん患者のQOL向上に著しい貢献をしていますが、胃の粘膜内がんを認めない欧米ではほとんど普及しておらず、経過を観察しているだけと言って良いのです。しかし、高度の異粘膜異成形の経過観察中に明らかな胃がんい発展する割合は数年以内に50~70%と極めて高いことが明らかになってきました。これに対して有効な処置を行うには、日本以外の国は内視鏡手術の十分な技術を持っておらず、進行がんへの発展を防ぐことができないのです。

ここまで述べてきたように、胃がんの早期診断や内視鏡治療の分野の日本の技量は間違いなく世界でもトップクラスの水準にあり、胃がん診察における国民への貢献度は極めて大きいと考えてよいでしょう。

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