胃がんの化学療法で起こる副作用と対処法とは一体?

正常な細胞も攻撃する性質を持つ抗がん剤

抗がん剤の副作用

多くの抗がん剤は、がん細胞のDNAを傷つけることでがん細胞の増殖を抑えます。胃がんで用いるTS-1もその一つです。がん細胞には、正常な細胞よりも細胞分裂が活発だという特徴があります。抗がん剤は、細胞分裂の過程でDNAを破壊するので、がん細胞は正常な細胞よ抗がん剤の作用を強く受けることになります。

ただ問題なのは、正常な細胞の中にも細胞分裂が盛んなものがあるということです。胃腸などの粘膜や造血組織、毛根などの細胞は他の細胞よりも細胞分裂が活発なため、どうしても抗がん剤の作用を受けてしまいます。抗がん剤の副作用の多くは、そのために起こるものです。こういった抗がん剤による副作用についてしっかりと学んでおくことが胃がんの治療を受ける際には不可欠となります。

副作用を正しく理解し、異常には適切な対処を

一般に抗がん剤の副作用は他の薬に比べて強く、時には生命の危険を招くこともあります。それだけに化学療法を受けるにあたって多くの人は副作用を心配します。しかし、現在では副作用への対処法も進歩していて、適切な治療を行えば恐れる必要は無くなっています。副作用が起こらないのが最善ですが、副作用を心配するあまり、必要な治療を避けてしまっては再発のリスクを高め本末転倒になっています。

どのような副作用が起こるかには個人差がありますが、使用する抗がん剤によってある程度は絞り込めます。事前に担当医の説明をよく聞き、木になる症状が現れた時にはすぐに報告することが大切です。

胃がんの術後補助化学療法で用いられるTS-1で、頻度の高い副作用としては吐き気などの消化器症状、貧血などの骨髄抑制が挙げられます。

吐き気・嘔吐

副作用である嘔吐

抗がん剤の副作用として吐き気・嘔吐は最もよく知られるものの一つです。薬が脳の嘔吐注水などを刺激したり、食道や胃の粘膜を傷つけるために起こると考えられています。大部分の抗がん剤で見られますが、TS-1が属するフルオロウラシル系の薬で起こりやすいことが知られています。ただしTS-1は消化器系の副作用を軽減するためのオテラシルカリウムという成分が配合されているため、吐き気・嘔吐も他のフルオロウラシル系よりは軽いとれさいます。シスプラチンでも、高い頻度で起こります。

精神状態に影響されやすく、「抗がん剤を使うと吐き気や嘔吐が起こる」という先入観や「また起きるのではないか」という不安などがあると、症状が重く、また長引くことがあります。吐き気・嘔吐が起こるのは服用開始日から一週間程度の間が多いようで、一般に長くも数日で症状が治まります。そのことを理解した上で精神てkにリラックスすることが大切です。

制吐剤で症状を抑える

吐き気・嘔吐に対する治療は、薬物療法が中心になります。近年はセロトニン受容体拮抗剤など優れた制吐剤が開発されて症状をかなり抑えられるようになってきています。ステロイド剤が併用されることもあります。精神的要因によって起こる場合には、抗不安薬が用いられます。

なお、人によっては花や食べ物などの匂い、トイレや汚物の臭気などが誘因となって症状が起こることがあります。不快になる誘因を取り除き、部屋を清潔に保つように心がけましょう。また、吐いてしまった場合はすぐに冷たい水でうがいをし、氷を口に含むとさっぱりします。

下痢

下知は吐き気・嘔吐ともにフルオロウラシル系の薬に多い副作用の一つです。また、イリノテカンでも、激しい下痢を起こすことがあります。抗がん剤による下痢には、二つのタイプがあります。一つは早発性(コリン作動性)下痢と呼ばれるものです。これは薬の作用で交感神経と副交感神経のバランスが崩れるために起こり、服用開始から24時間以内に起こります。もう一つは遅発性下痢で、薬によって腸の粘膜が傷つけられるために起こり、服用開始から24時間以上経ってから観られます。TS-1の場合は服用開始から2週間を過ぎたところから見られることが多いようです。

頻度は遅発性下痢のほうが高く、重症化しやすいと言われています。下痢が重症化すると脱水による腎不全を引き起こし、生命にかかわることもあります。1日10回以上の強い下痢が起こる、下痢が三日以上続くといった場合はすぐに医師に連絡してください。

骨髄抑制

赤血球や白血球、血小板といった血液細胞は骨髄で作られます。細胞分裂が盛んな場所なので、抗がん剤の影響もそれだけ強く受けることになります。赤血球やヘモグロビンが減少すれば貧血が起こり、白血球が減れば感染症を起こしやすくなり、血小板が少なくなれば出血しやすくなります。骨髄抑制はほとんどの抗がん剤で起こりますが、フルオロウラシル系の薬では特に頻度が高くなります。TS-1は他のフルオロウラシル系の薬よりも消化器系の副作用は軽くなっていますが、骨髄抑制は強く出がちだと言われています。なお、同じ骨髄抑制でも白血球の減少が最も早く起こり、ついで血小板、赤血球の順で減少が起こります。

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