胃がんの手術後に気をつけたい「食品・調理法」

少量でも栄養豊富・バランスの良い食事が大事

胃がんの手術のために胃を切除した人は、食事は少量でも栄養のあるものをバランス良く食べることが大切です。栄養面での原則は、健康な人と同じで三大栄養素と言われる糖質・脂質・タンパク質を中心に摂取します。体を作る重要なタンパク源である肉や魚類は消化が良いので積極的に摂っていくも必要です。

三大栄養素に加えてビタミン・ミネラルの摂取も欠かせません。これらの栄養素は身体の機能を調整する上で非常に重要な役割を果たしています。毎日の食事で5つの栄養素を過不足なく摂取できているか、よくよく考えた食事を取っていくことが求められます。

消化の良いものから始め、段階的に食事の幅を広げる

胃を切除すると食べたものの通り道も変化して消化力が落ちているので、軟便や下痢になる人も少なくありません。そこで、消化の良い食品や、反対に消化の悪い食品を知っていると役に立ちます。以下はそれぞれの例となっています。

消化の良い食品例

  • おかゆ
  • うどん
  • 豆腐
  • 半熟卵
  • 柔らかく煮た野菜など
  • バナナ

消化の悪い食品例

  • きのこ
  • 昆布
  • わかめ
  • こんにゃく
  • 佃煮
  • 貝類

消化の悪い食品についてもいくつか紹介していますが、必ずしも消化の悪い食品を禁止しているわけではありません。胃腸の調子が落ち着くまで摂取を少量にとどめるか消化しやすいように煮込むなど調理に一工夫を加えることが必要でしょう。

また、時間の経過とともに排便の状態も安定してくるので、時期を見て消化しにくい食品も少しずつ増やしながら食事の幅と楽しみを広げていきましょう。

下痢を起こしやすい食物繊維は控えめに

便秘予防によいとされる食物繊維も、摂りすぎは逆効果です。食物繊維を多く含む食品は消化・吸収されにくく、手術後しばらくは下痢を誘発しやすいので控えめにします。また、ガスが発生してお腹が張りやすくなる芋類や豆腐なども患者さんによってしばらく避けたほうが良いでしょう。特に退院直後はお腹が張ると手術の傷跡が痛みやすくなります。

香辛料、油脂類、冷たいものには要注意

唐辛子やコショウなど刺激の強い香辛料は少量なら食欲を高める効果があります。しかし、摂りすぎると消化管の粘膜を荒らしたり吐き気を催したりすることがあるので注意が必要です。油脂類なども多量に摂ると消化を防げ、下痢の原因になることがあります。

また、カルシウムの摂取によいとされる牛乳も下痢を引き起こしやすいので、飲み方に注意が必要です。温めて少しずつ飲むなど、自分にあった方法で飲むか、料理に用いるとよいでしょう。熱すぎたり冷たかったりする食べ物も消化管を刺激して下痢を誘発したり、粘膜を食べることがあります。とくに夏場は氷やアイスクリームなどに手が伸びがちですが、お腹の調子が落ち着くまでは控えたほうが賢明でしょう。

おならが出やすく、においが気になるときは

胃の手術後、「おならがよく出て困る、においも強くなった」と訴える人が少なくありません。これは手術の影響で腸内最近のバランス(菌の数や種類の比率)が変化して、醗酵によるガス(アンモニア・スカトールなど)が多量に産生されるためです。おならだけでなく、便の臭いも強くなります。手術後のおならは、腸が動き出したことの証拠で異常ではありません。気にしないことですが、食品によってはガスを生じやすく、便やおならのにおいを強めるものもあります。

日常的な対策としては、異常醗酵を起こしやすい豆類や芋類、動物性たんぱく質などを控えめにするとよいでしょう。散歩や適度な運動をして腸の動きを高めるのも効果的です。

アルコールやコーヒーはほどほどに

images胃の手術後は、個人差がありますが腸でのアルコールの吸収スピードが速くなり、酔いがすぐに回るようになります。手術直後のアルコール摂取は避けたほうがよいでしょう。アルコールには食欲を促す効果もあるので、少量の飲酒は問題ありませんが、毎日たくさん飲むのは良くありません。程よい量を楽しむ程度にとどめておきましょう。

コーヒーも飲みすぎるとカフェインの礼教で寝つきが悪くなったり、手術した胃の周辺を荒らす原因になるので控えめにします。また、ビールや炭酸の入った飲み物はお腹が張って食事が取れなくなることが多いのでなるべく避けたほうがよいでしょう。

外食時は「脂っこい」料理に要注意

療養中の人にとって月に数回の外食はストレス解消になりますが、外で食事をするときは脂っこい料理に注意する必要があります。外食メニューは揚げ物など油を使った料理が多く、一度に多量の油をとると消化・吸収に時間がかかり、気分が悪くなったり、吸収せずに下痢を起こすことがあります。また、食べる量が少なくなっている人にとってはレストランのランチ、ディナーは量が多すぎます。しばらくはコーヒーや炭酸飲料を飲むのも控えておきましょう。脂っこいものが食べたくなったら大事をとって手術後6ヶ月頃から少しずつ食べ始めましょう。外食の際も、ゆっくりよく噛む、食事は安静にする、などは十分に心がけます。

 

手術後の食事は、手術以前と変わらざるをえず、少し辛いものです。しかし胃がんからの完全な治癒のためには我慢しないといけないこともある、ということを理解して、しっかりとした食生活を送るよう心がけましょう。

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