胃がん手術後の悩みの種である「便通」、どうやって整える?

排便リズムを整える重要性

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個人差はありますが、胃の手術後は軟便が出たり、下痢気味になるケースがほとんどです。手術前とは違って、胃で十分に消化できていない食物が急に小腸に流れ込むために消化不良の症状として下痢が起こりやすくなるのです。

その一方、便秘も起こりやすくなります。ダンピング症候群などの後遺症が強くあらわれるのを防ぐために水分摂取を抑えたりすると、水分不足から便の状態もかたくなり、排便しにくくなります。また、胃が小さくなって食事量が少なくなると術前に比べて食物繊維の摂取量が不足し、便秘しやすくなります。

こういった症状に対してどういう対応を取っていくべきなのか、ご紹介します。

ストレスも排便リズムを乱す要因

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胃腸の働きには精神的なものが強く影響します。下痢や便秘をはじめ、ダンピング症候群などの後遺症を気にしているとそれがストレスになってさらに胃腸の働きが乱れます。その結果、排便リズムが崩れて下痢や便秘を悪化させる恐れもあるので注意が必要です。「胃を切除したのだからしばらくは排便にも影響して当たりまえ」と割り切ってしまった方がストレスも減り、気持ちも楽です。それによって症状が改善することもあるでしょう。

下痢がひどい場合は保温と安静に努める

下痢の時は体の安静と保温に努めます。同時に、こまめな水分補給で脱水症状を防ぎましょう。症状が重い場合は受診し、医師に整腸剤や下痢止め薬を処方してもらいましょう。

ただし、下痢止め薬は使用頻度に注意しないといけません。安易にしばしば使っていると、下痢止め薬が効いた反動で便秘になってしまい、その便秘が改善しにくくなる恐れがあるからです。

頻便の人は外出に備えてトイレの場所確認も

下痢の時は、頻繁に便意を催しトイレに行きたくなります。さらに、もしトイレに間に合わなかったらどうしようかと気にして注意力が散漫になったり、ストレスが溜まることも少なくありません。あまり気にしすぎるのは良くないですし、頻便でも安心して過ごせるように外出先などではまずトイレの場所を確認しておくようにしましょう。同行の人がいる場合は事情を話しておくと良いでしょう。

退院後の生活に慣れてくると、食後どれくらいで便意を催すか、何を食べた時はどれぐらい後に便意が起きるかなどが自分でもだいたい予想できるようになるので、余裕を持ってトイレに行けるようになります。なお、便意があっても無理に我慢をし続けていると便秘になってしまうこともあるので注意が必要です。

手術後の長引く便秘は腸閉塞に要注意

手術後は下痢が起こりやすい反面、便秘も起こりやすくなります。それでも2~3日に一度くらいの便通があるならばあまりきにする必要はないでしょう。

心配なのは、便が何日も腸管内で停滞し、かたい栓のようになってしまうケースです。このような場合、お腹が張って苦しく、自力で排便するのが困難になります。医師に相談して緩下剤を処方してもらったり、浣腸や摘便(肛門から便を取り出す処置)などを受けましょう。激しい腹痛や吐き気があり、便もおならも全くでない場合には腸閉塞が疑われるので至急受診してください。

便秘で体調を崩すことも。時には緩下剤で調節

便秘がひどいとお腹が張って苦しいだけでなく、何も食べることができなくなることがあります。高齢者などでは、便秘の影響で食欲が落ちると体力も低下し、全身状態が悪化してしまうケースもあります。また、便の出が悪い時に無理に力みすぎると痔の悪化など肛門の症状を引き起こすこともあります。便秘が続いていることが精神的なストレスとなりさらに症状を悪化させることもあります。
このような時、医師に緩下剤を処方してもらい、便のかたさを調節して排便を促すのは悪いことではありません。特に高齢者の場合などは、便秘があまりひどくならないうちに便を柔らかくして排便を促した方が全身状態を良好に保てます。

薬に頼りすぎると便秘は慢性化することも

便秘に用いられる緩下剤にはいろいろな種類があります。一般によく使用されているものをいくつかご紹介します。

酸化マグネシウム

腸管の水分吸収を阻止することで、便の水分を増やして柔らかくし、排便しやすくなります。

センノシド(プルセニド)

大腸粘膜を刺激して腸の運動を促します。服用からおよそ8~12時間後に排便が起きます。錠剤と水薬があり、水薬は数滴から数十滴を服用するので、体調に合わせた服用量の調節も可能です。

カルメロースナトリウム(バルコーゼ)

腸の中で水分を吸収して膨らみ、便を大きくすることで腸を刺激して排便を促します。

 

上記の緩下剤はそれぞれ特徴があり、薬量を調節して自然に近い排便を促すことができます。もしもに備えて医師に相談し、自分にあった緩下剤の処方を受けておくといざという時に安心ですが、頼りすぎないようにしましょう。同じ緩下剤を常用するうちに効きにくくなり、かえって便秘が慢性化することがあるからです。

下痢の場合も同じことが言えます。安易にしばしば下痢止め薬を使い、その反動で便秘になったらすぐに下剤を使うといったことは禁物です。薬はよく相談して処方してもらうようにしましょう。

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