胃がんにおける再発・転移の部位別起こり方と症状

胃がんの再発はどのように見つかる?胃がんの再発について

胃がんの再発が発見されるきっかけには二つのケースが考えられます。一つは、何らかの自覚症状が出たために検査を受けて発見される場合で、もう一つは特に症状はないのに手術後の定期検査で発見される場合です。

再発の部位により症状の出方は全く異なり、中には自覚症状がほとんどあらわれないものも。再発がどういった箇所で発生するのか、またそれらはどういった症状を引き起こすのか、チェックしていきましょう。

進行するとみられる特徴的な症状

胃がんの再発・転移が生じた部位や臓器によっては特徴的な症状があらわれることもあります。

局所再発

もともと胃があった部位や、手術で残った胃にがんが再発するのが局所再発です。胃からこぼれ落ちていた微小ながんや、切除されずに残ったリンパ節転移が増殖して局所再発が生じます。

また、がんが大きくなると腹痛や吐き気、食べ物がつかえる(通過障害)などの症状があらわれることがあります。初期には無症状なのですが、さらに進行すると腹部にしこりを触れるようになります。局所再発は腹腔神経を圧迫するようになると強い持続性の痛みを背中に感じるようになります。

リンパ節転移

胃がんでは比較的早い段階からリンパ節に転移しやすいのですが、多くは胃の近くのリンパ節にとどまっています。そこで、胃がんの手術では通常リンパ節切除(郭清)がおこなわれます。

一般に、転移が見つかって切除が可能なのはリンパ節の中でも胃壁や胃の血管にそって分布するリンパ節です。しかし、転移が進むと腹部の深い場所にある大動脈周囲のリンパ節や、さらに遠くに離れた頸部のリンパ節などに転移します。

しこりを触れることも

リンパ節転移の多くは多少大きくなっても症状として自覚することはありません。ただ、転移がからだの表面に近い場所に起きた場合は、しこりとして触れることがあります。

例えば、「ウィルヒョウの転移」と行って、右側の鎖骨上のくぼみにあるリンパ節に転移した場合は、容易に手で触れることができます。肝臓の入り口に近いリンパ節に転移して増殖すると、胆管が圧迫されて胆汁の流れが滞ることも。

腹膜播種

がん細胞が腹膜に侵入して増殖すると、腹腔内で様々な症状を引き起こします。これが「がん性腹膜炎」と呼ばれる状態で、腹腔に大量の水が溜まることがあります。

腹水や腸閉塞などに注意

初期には無症状ですが、播種が進んで腸を圧迫するようになると、お腹の張りや吐き気が現れてきます。

腹水は単なる液体ではなく、その中に無数のがん細胞が含まれています。お腹が膨らんできたので腹水を採取して検査をしたところ、がん細胞が発見され腹膜播種の存在がわかるケースもあります。

腹膜播種が進行すると、腸管の圧迫、狭窄によって腸閉塞を起こしたり、腹痛を覚えたり横隔膜が押し上げられて呼吸が苦しくなったりします。腹膜播種が後腹膜腔に及んで尿管を圧迫するようになると、腎臓から膀胱への尿の流れが滞り、水腎症と呼ばれる状態になります。これが起こり始めた初期には、尿管結石に似た背部痛が出ることがあります。

腹膜播種によるこうした合併症があると、食事をとることができなくなり、急速に衰弱が進むことがあります。

肝転移

肝臓は摂取した栄養分を蓄えたり、血液中の有害物質を無毒化したりする働きを持っています。栄養分を含む血液は胃や腸などの消化管から門脈という静脈系の血管によって運ばれ、肝臓に集まってきます。胃がんが進行して、この血液にがん細胞が入り込むと、血流に乗って肝臓に運ばれ増殖することがあります。これが肝転移です。

胃がんが肝臓に転移した場合、肝臓内で多発するケースが多く、ほとんどの場合切除は不要です。

黄疸で皮膚が黄色くなる

肝臓に転移しても症状が出るまでには時間がかかりますが、転移した場所によっては比較的早期に黄疸などの症状が出ることがあります。黄疸では、皮膚や白目が黄色くなります。

黄疸は、肝臓で作られた胆汁が十二指腸に流れ出るのを、肝門部(胆汁が流れる胆管の集合部位)にできたがんが胆管を圧迫し、その流れを防げるために起こります。行き場を失った胆汁は肝臓にうっ滞し、血液中に流れ込むようになります。その結果、黄色い色をした胆汁が体内に蓄積されて黄疸症状が現れてくるのです。

黄疸が進むと皮膚が黒ずんでカサカサしたり、茶褐色の尿が出たりすることもあります。胆管が完全に詰まってしまうと、腸の中に胆汁が流れ込まなくなるため、便が灰白色になります。また、転移巣がさらに大きくなると、肝臓が大きく腫れ上がり、上腹部の圧迫感や痛みを覚えるようになります。

脳転移

胃がんで脳転移が起こることはまれですが、重篤な症状が出ても治療が有効な場合があります。脳転移は多発するのが特徴の一つで、転移が起こった場所に寄って様々な神経症状があらわれます。体の機能に関係する部位に転移すると、手足のしびれやけいれん、歩行時のふらつき、目が見えにくい…などの症状が現れることがあります。

転移した顔が大きくなると、頭蓋内の圧力が上がり頭痛やめまい、吐き気や嘔吐などの症状が表れてきます。ひどくなると意識障害を引き起こしたり、傾眠状態に陥ることもあります。

 

再発・転移にも部位によって様々な種類があり、もちろんそれぞれ発生する症状も変わってきます。しっかりとそれぞれの特徴を把握して、異常が生じた時に適切に動けるよう準備しておきましょう。

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