大腸がんを疑われる際に採用される検査

大腸がんを早期発見するために採用される種々の検査

大腸がんの検査にあたっては腹部触診や直腸指診などの検査が採用されます。画像検査だけでは盲点になりやすい肛門から直腸の下の部分の早期がんを発見を見つけることにも繋がるため、こういった検査は非常に重要となります。その他にも実際に採用されることの多い検査が幾つかあるため、それぞれチェックしていきましょう。

医師の手が病気を探る「腹部触診」と「直腸指診」

「腹部触診」と「直腸指診」の2つの検査は、機械や器具をつかわず、人間(医師)の手で行います。腹部の検査では基本となるもので、重要な役割を果たします。

腹部触診

腹部触診

医師は、暖かな手で軽く触れることから始めます。冷たい手で触れると、お腹の筋肉が緊張して、十分な触診がでkないからです、お腹全体をくまなく触れたり押したりしながらしこりがないか、押して痛いところはないか、お腹が以上に張ってはいないかなどを調べます。

患者さんの受け方としては、腹部が十分に露出していれば、服を着ていて大丈夫です。仰向けになり、両膝を軽く曲げて腹壁の筋肉の緊張を取り除くようにリラックスして受けてください。

この検査によりわかることは、上行結腸がんなどでは、お腹の右側(向かってではなく、本人にとって)によく動くしこりを捉えることができます。しこりは良性の時は一般的に柔らかく、滑らかです。一方悪性の場合は凸凹で、固くコリッとしています。また腸閉塞では腹部が全体に膨らみます。この場合聴診器で聞くと腸管がぜん動する音(グル音)が強くなっていて、金属音のように響くので、確かめられます。

直腸指診

肛門から、指手袋をつけた人差し指を直腸内に入れて、内部の様子を調べる検査です。「名医の指には目が付いている」という格言そのままの方法です。複雑化する消化器科の診断法の中にあって、最も基本的で簡単なものですが、重要でありないがしろにはできない診断法です。患者さんによっては肛門に触られるのを嫌がる方もいるため、医師のほうも行わない場合があります。しかし、直腸指診をしないような病院はあまりオススメできません。

患者さんの受け方としては、医師に背を向け、左側を下にして横になり、両膝と股関節を曲げます(これをシムス体位と呼びます)。指診をするときには表面麻酔剤を使い、少しでも苦痛を取り除くようにします。

現在はいろいろな画像診断が発達していますが、肛門部や直腸株は盲点になりやすいところです。しかもここは顔が少なくない部位です。指で直接探ることで、早期の直腸がん(特に下部直腸がん)があるかどうかがわかるだけでなく、痔との鑑別もできます。ただし、指で触れてわかるのはかたくなった病気の部分です。がんなど悪性のものは特に進行すると非常に硬くなりますが、大腸ポリープや潰瘍性大腸炎などは柔らかいため、触れてもわかりません。それに直腸指診でわかるのは肛門から10cmくらいまで。もっと奥の部分は注腸X線造影検査か、大腸内視鏡検査で調べることになります。

注腸X線検査

バリウムとX線を使い、大腸の全域を調べる検査です。「注腸造影検査」という呼び方もありますが、同じ検査のこと。一般的には「注腸検査」と呼ばれます。バリウムを肛門から注入した後、空気を送り込んで大腸を広げ、腸壁を伸ばしたところでX線撮影をします。バリウムが溜まった部分は白い影が映り、バリウムが弾かれた部分は黒く映ります。検査時間は15~20分程です。

便が残るとうまく映らない

注腸検査のポイントは、いかに便を残さずに大腸の中をきれいにするかということ。そこで2~3日前から食事制限をして、さらに下剤を使って腸の内容物を出し切ります。最近では注腸検査食がレトルト食品として販売されています。それでも便が残ることがあり、そういう部分は腫瘍なのか便なのか区別がつかなくなります。残便が多いと、進行がんも見落とすことがあります。

小さい病変は見つかりにくい

注腸検査の場合、内視鏡検査などと比べると何の病変もない小さなポリープや早期がんを見つけることは苦手です。また、腫瘍の場所や大きさについては内視鏡よりよくわかるものの、詳しい形や色についての情報を得ることはできません。X線画像は内視鏡のようにカメラで直接見るものではないので、精度には限界があるのです。

利用する意味は?

早期の病変をスクリーニングするには不向きですが、出血や貧血などの症状がある場合は有用な検査です。短い時間で費用もかからず、客観的に腫瘍のある位置を確定できるからです。また、大腸がんの術前検査では、内視鏡検査では難しい難しい部分をフォローして調べる検査として、内視鏡検査と併用して行われます。例えばがん病変による腸管の狭窄は、注腸検査だけで見られる画像です。便潜血検査で陽性だった場合にも、触診や直腸指診のすぐ次に始める検査として一般的によく利用されます。

直腸鏡検査

長さ20~30cm、直径2cmほどの金属の筒の先にライトがついたシンプルな装置です。これを肛門から直腸まで挿入し、ゆっくり引き出しながら直腸と肛門を観察します。直腸がんや直腸ポリープ、あるいは肛門にできる痔を発見するのに有用です。ただし、硬い筒なので内視鏡(ファイバースコープ)のように上下左右に自由に曲げることはできず、さらに観察できる場所も限定されるので、あまり使われなくなっています。直腸に便が溜まっている場合には浣腸が必要ですが、それでなければ検査の2~3時間前に排便していればすぐに行える簡単な検査です。直腸がんの診断は、この検査で100%可能といっても良いでしょう。

 

これらの検査法を通して大腸がんが発見されることとなったら、いよいよ治療へと踏み切ることとなります。いかに早期発見できるかが治療の成功にもつながるため、検査についてもよく知っておきましょう。

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