大腸がんは「温和ながん」?その性質とは一体

大腸がんはどういったタイプのがんなのか?

大腸がんって?

大腸がんは、発生する細胞で見ると「腺がん」であり、組織のタイプとしては「高分化型」がほとんど。こうした特徴から、大腸がんはおとなしくて治りの良いがんであると言われています。その具体的な特徴についてチェックしていきましょう。

大腸がんはタチがよく、おとなしいがんと言われがち?

がんは、体の細胞の一部が勝手に増殖を始める腫瘍の一種です。腫瘍には良性のものと悪性のものとがあり、良性の腫瘍(イボ、ほくろ、ポリープなど)は増殖のスピードも遅く、周囲の細胞を破壊したり転移を起したりしないので、まずは生命に関わることはありません。一方、細胞が無制限に増殖し、周囲の正常な細胞を破壊して体のいろいろな部位に転移をするものは、悪性腫瘍または悪性新生物と呼ばれ、がんはその代表です。がんは発生する細胞組織の種類や分化度によって分類されます。治療法は知るためにも重要なので、大腸がんはどのように分類されるのか、見ていきましょう。

上皮性悪性腫瘍

悪性腫瘍は発生する組織によって「上皮性悪性腫瘍」と「非上皮性悪性腫瘍」にわかれます。上皮性悪性腫瘍は皮膚や粘膜など様々な臓器を構成する上皮(外部と接する皮。この場合の外部とは外部環境という意味)の細胞に発生するもので、がん腫が代表的です。一方、非上皮性悪性腫瘍は「肉腫」を代表として、筋肉、神経組織、骨など、上皮細胞以外のいわばからだの内部(内皮)にできる悪性腫瘍です。非上皮性悪性腫瘍には、悪性リンパ腫や白血病といった血液のがんも含まれます。発生する頻度は圧倒的にがん腫が多く、悪性腫瘍の90%以上を占めます。消化管にできるがん腫の代表は次の2種ですが、それぞれ治療法も異なります。

扁平上皮がん

皮膚や器官の粘膜の表面に生じるがんで、主な発生部位は口腔、咽頭、喉頭、食道、子宮頸部、肺などです。

腺がん

内臓を構成する分泌物を出す細胞を「腺」と言い、その上皮に生じるのが腺がんです。主な発生部位は胃、腸、子宮体部、肺、乳房、卵巣、前立腺、甲状腺、肝臓、腎臓、膵臓などです。

大腸がんは、この分類で言うと「腺がん」になります。

がんの分化度

まだ未熟な細胞がそれぞれの機能を果たすために形や働きを成熟させていくプロセスを「分化」といい、その成熟の度合いを「分化度」といいます。がん細胞の悪性度はこの分化度に左右されます。正常な細胞から発生したがん細胞が、元の細胞の形や働きをかなり残しているものを「分化型のがん」、あるいは「高分化がん」と呼びます。高分化がんは増殖力が弱く、進行も遅いため、性質の温和ながんとされています。

一方、元の細胞の名残がほとんど見られず、未熟な段階にあるがんを「低分化がん」といい、さらに元の細胞の判別ができないようなものを「未分化がん」といいます。低分化がんや未分化がんは増殖が盛んで進展も早い場合が多く、悪性度が高いとされています。低分化がんや未分化がんはどの臓器にも現れる可能性がありますが、大腸の場合は「分化型のがん」が多く、おとなしくてタチの良いがんと言われているのです。

大腸がんななぜ起こるのか?

日本では年々大腸がんの死亡率や罹患率が上がってきています。日本人の大腸がんがこれほど増加してきた背景には、食生活の欧米化が深く関係していることは想像に難くないことと思いますが、ここで改めて大腸がんが発生するメカニズムを考えてみます。そこから、大腸がんに「なりやすい」のはどんな人か見えてくるでしょう。大腸がんを引き起こすリスク因子としては、次のようなものが挙げられています。

大腸ポリープの既往歴

ポリープとは、粘膜に発生するキノコ状の突起物で、一般的には「良性のイボ」のことをいいます。鼻、声帯、食道、胃など、粘膜のあるところならどこにでもできる可能性がありますが、消化管の中でも最も多いのが大腸ポリープです。

特に直腸とS状結腸にできる場合が多く、大腸ポリープの約8割がここに集中します。大腸ポリープがなぜがんのリスクなのかというと、一部のポリープにはがんになる可能性があるからです。大腸ポリープは2つに大別されます。

腺腫

大腸粘膜の分泌腺の細胞に発生する良性の腫瘍です。腺腫はがんになる可能性がありますが、全部がなるわけではありません。腺腫の大きさが1cmを超えるとがん化している確率が高くなり、1cm以下の小さな腺腫でも、10%くらいはがん化していると言われています。腺腫は大きくなってもだいたい数mmから1cmどまりで、それ以上は大きくならないのでほとんどの腺腫はがんではないと言えます。腺腫に関しては男女で差があります。女性は男性より腺腫ができる頻度は3分の1ぐらいと低いのですが、腺腫ががん化する確率は高いのです。これには女性ホルモンが関係しているのではないかと言われていますが、はっきりとしたところは不明です。

腺腫以外のポリープ

老化によるシワのようなもの(過形成ポリープ)や、潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症性の病気に伴うポリープ(炎症性ポリープ)でがんになることはありません。つまり、すべての大腸ポリープががんになるわけではないのですが、これまでポリープが出来たこと(既往歴)のある人は、できやすい体質であることを自覚して、定期的にチェックを受ける必要があります。

 

大腸がんがどういった性質を持っており、またどういった方が罹患しやすいのかご理解いただけたでしょうか?心当たりがある方などは、日頃から大腸がんの可能性にも気を配っておきましょう。

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