大腸がんをどうやって見抜く?痔との違いとは一体どこにあるのか

大腸がんと痔との違いを理解しよう

bf78b45a2231cd6ad0ccfa70d83f8841

排便時の出血(血便・下血)は大腸がんの代表的な症状です。しかし、せっかくのサインを痔と勘違いして見過ごしてしまう…という場合もあります。一体大腸がんと痔とでは、症状がどう変わってくるのか、よく知っておきましょう。

大腸がんと痔では出血の仕方や色が違う

大腸がんと痔の見分け方

大腸がんは、早期には自覚症状がありません。また肛門に近い直腸がんと、奥の方の結腸がんとでは症状の現れ方も違います。症状だけでがんに気づくのは難しいですが、それでも気をくばっておきたい点があります。大腸がんの代表的な症状である「出血(血便・下血)」「便通異常」「腸閉塞」の3つです。中でも、排便の時の出血は目で見ることができるので、分かりやすい症状です。便を毎日よく観察して、自分でがんを見つけた人もいるほどです。ところが、排便時の出血は往々にして痔と勘違いされて、見過ごされてしまいがちです。せっかくのサインが出ているのに、長い間放置されてしまうことがあるのです。大腸がんを進行させて手遅れとならないように「痔と大腸がんの出血の違い」について、ポイントを知っておきましょう。

大腸がんの出血

大腸がんの出血は、初めのうちはごく少量で気づかないほどですが、偏の周りに血が付くようになってきたら要注意です。出血そのものは少しずつ、じわじわと出続けるのが特徴で、直腸がんの場合は肛門に近いので血便が多くなります。トマトケチャップのような粘血便が出ることもあります。結腸がんの場合は出血をしてから時間が経つので、便の色が黒っぽくなります。

痔の出血

痔の出血の場合は、便の周り全体に血が付くことも、常にじわじわと出血するようなこともありません。痔核の場合は、主に内痔核がいきみによって鬱血し、パンパンになっているところを便がこするため排便直前に一気に出血します。色は真っ赤な鮮血で、ポタポタと落ちたり、ペーパーについたりします。痔の出血は、一回出てしまうと静脈が縮むので、次に腫れるまで出血はありません。痔の出血は間歇的です(一定の時間をおいて起こったり止んだりすること)。

大腸がんと間違えられやすい肛門の病気とは?

肛門は腸に接しているため、そこにできる痔やポリープなどは大腸がんと間違えられやすい病気です。主なものをチェックしてみましょう。

痔核

いわゆる「いぼ痔」で、肛門の外側にできるイボ状の外痔核と、内側の粘膜下にできる内痔核があります。内痔核は排便の時に痛みもなく出血するため、よく大腸がんの血便と混同されます。

痔瘻

あな痔とも言います。肛門の内部から肛門の周囲に炎症が起こり、膿がたまる(肛門周囲膿瘍)ことがあります。これが破れた後にできる道(瘻孔)が、痔瘻です。痔瘻はクローン病に合併することがあります。また、痔瘻による長期の炎症は、肛門がんのリスク因子になります。

裂孔

一般的には切れ痔と呼ばれます。肛門の粘膜が裂けた状態になります。排便時に痛みや出血が伴うと、排便できないこともあります。硬い便の表面に線状の血液が付着する場合もあります。

肛門ポリープ

肛門にできる繊維性のポリープで、排便後コリコリとしたイボが出てきます。多くは切れ痔に合併し、内痔核にも合併します。大腸ポリープとの区別が難しい場合があります。

ポリープについて

大腸がんの多くは大腸ポリープ(腺腫)が成長したものとされています。そのため現在はがんのリスクを減らすために、ポリープを見つけたらできるだけ摘出するという考え方が主流になっています。一方、5mm以下の小さなポリープはまだがんになっていないので摘出する必要はないと考える医師もいます。大きくなってがん化している可能性が高くなったら、その時点で摘出すれば良いとし、5mm以下のポリープは治療の対象とはしないのです。

見つかったポリープは内視鏡で切除するのが現在の主流

ポリープを切除した人と、しなかった人とでは、治療効果に違いが出るでしょうか。米国の研究では、ポリープを切除した人は、しなかった人より76~90%もがんになるリスクが減ると報告しています。日本の厚生労働省の調査でも、5年間にがんが発生した人をみると、切除群では0.7%だったのに対して、非切除群では1%でした。あまり差はないようですが、10年間の経過を見ると違いがはっきりと出ており、がんの発生は切除群では2.2%ですが、非切除群では5.2%と倍以上になっているのです。よってポリープを摘出する効果は明らかと言えます。ポリープは見つかった時点で摘出する、という考えが主流になっているのには、次のような理由があります。

  • 小さなポリープを切除するのに危険はない。内視鏡を使えば1cm以下のものでも簡単に取れる。
  • 一見がんとは思えないポリープも、摘出して病理検査をしてみなければ結論は出ない。一部だけ採取し、そこにがんが見つかれば結局全て切除しなければならなくなり、再手術の負担がかかる。
  • ポリープを残しておくと、便潜血検査のたびに陽性となり、その都度精密な検査が必要になる場合がある。

 

大腸がんと痔の違い、そしてポリープを早めに摘出することの重要性をご理解頂けたでしょうか?大腸がんが疑われた際にはこれらの知識が役立ちます、是非記憶にとどめておきましょう。

SNSでもご購読できます。

名医の紹介無料、満足度95%、ご利用者数3万人突破

あなたのがんは治る?最適な治療法は?チャットドクターが、あなたに最適ながんの専門分野別トップドクターをご紹介します。下記のフォームで無料相談を行ってください。

相談完全無料
性別は?
所見や検査結果などのデータの有無
名医に聞きたいことは?

(複数選択可)

性別を選択してください。
年齢を選択してください。
都道府県を選択してください。
所見や検査結果などのデータの有無を選択してください。
気になるがんの種類を選択してください。
名医に聞きたいことを選択してください。
メールアドレスを入力してください。
メールアドレスが不正です。